熱い紙タオル

 正月2日に入院し、27日に退院した。12月31日に主治医と話し合ってそう決めた。体が重くて動けなくなってきたからだ。厳しい寒さの影響もあった。そのタイミングのおかげであまり消耗しないですんだ。毎度のことだが夜9時消灯、朝6時点灯に泣かされた。新たにできた病棟の部屋で広くて清潔だった。
 
 治療とリハビリの日々、ヘルパーさんが配ってくれる熱い紙タオルがありがたかった。朝は顔を拭き、温かさで目が開いた。食事の時は十分に手を拭いた。その温かさに看護師さんやヘルパーさんの気持ちを感じた。ささやかな一瞬の思いやり。そう思って、受け取った。何気ないが、大きな支えだった。