「キャッツ」、猫とのつきあい方

 昼すぎに郵便配達人から息子あて「ビア(親展)」を受け取った。息子家族のMAILBOXに。夜帰宅した息子が家人に「来たよ」とピアチケットを渡した。それは劇団四季ミュージカル「キャッツ(Cats)」のチケットだった。彼女の念願がようやく叶う。
 
 「3月に取れなくて4月になったけど良かった」。娘と出かけるらしい。数年前に急に頼まれ、調べたら東京では公演していなかった。猫好き好きのオンナだ。わが家には半年後に21歳になる愛猫キャンディー(♀)が家人の世話で健在だ。
 
 そもそも「Cats」の原作を約40年前に入手した。神田にあった英国図書館分室で偶然見つけてメモしてきた。T.S.Eliotがこども向けに書いた詩・「ポッサム小父さんの猫とつきあう方法」。自己流で翻訳、仲間と発行していた同人誌に載せた。
 
 40年後に家人がそのミュージカルを観ることになるとは、長く生きてみなければ分からない。A 先生が講義されたT.S.Eliotやエズラ・パウンドは難しかったが、猫たちが人生の節々で顔を出す。当日、メス猫と老人はなかよく留守番になる。