アマエビ、シマエビ届く

 獲れたてアマエビ、茹でたてシマエビが届いた。イカ、ホッケなども。積丹沖の恵み冷凍パックはなによりのご馳走だ。妹にお礼電話したら、「日曜日に魚協祭で買ってきた。手に入ってよかった」。エビの水揚げがさいきん激減しているそうだ。
 
 漁協祭は年4回、古平町にある東しゃこたん漁業協同組合が開催している積丹産魚介類の直接販売。これをめざして札幌、小樽から駆けつける客も多い。弟や義弟の案内で帰郷した時に何回か行った。商品は売り切れ御免で昼ごろに終る。
 
 新鮮な故郷の味覚は身体を修復してくれる。今月からウニ漁も解禁したはずだ。積丹半島めざしてウニ丼渋滞がつづく季節になってきた。水産資源の減少が叫ばれ、魚離れが進む。過疎高齢化が地域漁業、加工業の衰退に拍車をかける。
 
新潟・佐渡で獲れた南蛮エビ、岩手海岸で獲れたムラサキウニを活きたまま新幹線で運び、東京で販売するテスト開始をTVニューが報じていた。予約して品川駅で受け取るシステムらしい。高級海産物の高付加価値化への試みだ。
 
世間ではいろいろ多様化が叫ばれるが、日常食べる魚だけは取り残されている。回転寿司では「一にサーモン、二にサーモン、最後もサーモン」という若者のサーモンブーム。魚の名前と形がイメージできない世代が増え続けている。