昼と夜、ビールで乾杯

水天宮そばに会社があるK社長が、小生と知り合いのジャーナリストを誘って、日本橋人形町の「焼き鳥久助」に案内してくれた。K氏によれば、この店は元芸者置屋であったと言う。急な階段を二階に上がると、3席が準備されていた。我々のほかには、30代後半と思われる男女の5人組とたぶんアメリカ人だろうと思われる客が1人であった。開けた窓には簾を下していて、ほんの少しだけ風が通っていく。かすかにお香が薫っていた。壁には一枚だけ着物を広げて展示していた。小粋な店であった。このあたりでは人気店で、予約しないと入れないそうだ。
 
お昼は小生の師匠である歴史研究家のM先生(83歳)が池袋で和食をご馳走してくれた。小生の仕事再開を自分のことのように喜んでくれた。その顔を見ていたら、嬉しくなって少し胸が詰まった。小グラスのビールで乾杯した。
 
用事に手間取っていたら日が変わっていた。