「櫻井千鶴子」のミステリー?!

偽名のヘルパー資格(産経ニュース)
菊地直子容疑者(40)が偽名を使ってヘルパー2級の資格を取得していたことを受け、神奈川県は4日、菊地容疑者の偽名での資格取得について実態調査を始めた。県保健福祉人材課によると、ヘルパー2級は講義や実習など計130時間のカリキュラムを終えればだれでも取得可能で、昨年度は福祉系専門学校など県内86カ所で5700人以上が取得した。修了証には氏名と生年月日のみが記載され、本人確認も必要ないため、仮に偽名で申請があったとしても「見破ることは不可能」(担当者)という。
菊地容疑者が働いていた相模原市緑区訪問介護会社によると、菊地容疑者は平成22年8月から「櫻井千鶴子」の偽名で勤務。当初は経理を担当していたが、今年2月にヘルパー2級の資格を取った。採用時に履歴書の提出は受けたが、アルバイトで社会保険もないため、身分証の提示などは求めなかったという。厚生労働省の担当課は、偽名での取得について「国家資格でないため、本人確認は義務付けていなかったが、身分確認の方法など検討すべきところは検討したい」としている。
 
キャッシュカードや中古の携帯7台所持(産経ニュース)
 携帯電話7台と、菊地直子容疑者が偽名で使っていた「櫻井千鶴子」の名刺、同名義のキャッシュカード…。高橋寛人容疑者宅にあった押収物は潜伏生活でどのような役割を果たしたのか。携帯電話は、いずれもICカードを抜いた中古品。捜査関係者は「素直に第三者と連絡を取るために持っていたと考えていい」と話しているが、なぜ7台も所有していたのか、名義は誰なのかという謎が残る。
 菊地容疑者は福祉施設の仕事中に「櫻井」の名刺を配っており、菊地容疑者とは気付かれないと判断していた様子がうかがえる。一方、菊地容疑者が勤務していた福祉施設によると、勤務を始めたときには偽名のキャッシュカードを所持しており、その銀行口座に給料を振り込んでいたという。警視庁は、何らかの違法な手段でカードを入手したとみて調べる。
 
「似た人」通報証言、警察庁が調査指示(読売、朝日)
 菊池容疑者の逮捕後、相模原市の複数の住民から「以前、警察に『似た人がいる』と通報した」との証言が出ていることから、警察庁4日、神奈川県警に事実関係の調査を指示した。同日夕まで市内を管轄する4署で放置されていた通報や相談は見つかっていないが、県警では引き続き署員から聞き取りをしている。