YOSAKOIソーラン一色の札幌でした!!

 6/8()から6/10()まで井原水産(井原水産株式会社)の工場見学・会社説明会に参加するため、札幌に行ってきた。井原水産は数の子売り上げ日本一の会社であり、とくに関西地方では圧倒的な強さを持っている。「贈答品はヤマニ(井原水産の屋号)数の子」と、関西のデパートには消費者から指定されているほどだ。名古屋以西では季節のまつりごとと食文化が現在でも一致しているのが、東京などの東日本とは異なるところだといわれる。
 
 医薬品工場かと思うほど衛生管理が徹底している工場で、数の子やいくらなどとともに、新たな事業の柱としているマリン(海洋性)コラーゲン事業が本格軌道に乗ってきた。同社のコラーゲンは鮭の皮の内側から抽出するのが特徴で、すでにかなりの数の食品会社、化粧品会社、医薬品会社などに出荷されている。また、コラーゲンパウダーなどの形で直接消費者が井原水産から購入することもできる。この通販が最近では著しい伸びを示しているという。牛や豚などの動物性コラーゲンに比べて安全性や利用範囲が優れているのが特長だ。
 
 われわれ参加者は実際に数の子の試食をしたり、コラーゲンシートを手の甲に乗せて皮膚に浸透させ、その効果を試したりした。数の子は太平洋側のものと大西洋側のものでは、はっきりと食感と味が違うことが食べ比べてみて良く分かった。太平洋産が美味。味付け数の子を和辛子を少し混ぜたマヨネーズにつけて食べるという新しい食べ方が若者を中心にいま流行りつつあるようだ。マヨネーズに混ぜるのは柚子胡椒でも美味しい、と我が家の息子夫婦は酒のつまみにしている。
 
 この期間、札幌ではYOSAKOIソーラン祭りが全国から270余チームが参加して開催されていた。井原水産は市内の北星学園大学チームのスポンサーになっていて、「井原水産&北星学園チーム」(井原水産&北星学園 2012)として出場している。6/10夜に決定したファイナルでは優秀賞に選ばれた。われわれは6/89の両日、ススキノ会場での各チーム演技と大通り公園会場での審査演技の一部を見学したが、若さと華やかさが描き出すそれぞれのチームの熱演に感動した。8年前に観たときよりもかなり踊りも演出も洗練されていたのには驚いた。
 
 さて、ファイナル優秀賞に選出された「井原水産&北星学園チーム」のテーマは「漁夕唄(いさりうた)~ここ留萌の地から」で、静と動を組み合わせた踊りと、青をオレンジに変換させる衣装演出は見事なものであった。演技が終わって、見学者が駅の方に歩き始めた中に何人もの北星チームOBOGが井原社長のそばに歩み寄ってきて声をかけた。後輩たちの応援に来ていた先輩たちだった。そして、社長とOBOGが一年ぶりに再会して旧交を暖め合っている場面を見ていていて、深い感動を覚えた。かつての仲間として、同士としてYOSAKOIに参加した絆とはこのことを言うのだろう。そう思った。良いものを見せてもらった夜だった。