札幌編(2)

北海道新聞(デジタル版)に「YOSAKOI 観客200万人割れ 3年ぶり」とある。「YOSAKOIソーラン祭り実行委員会は11日、第21回YOSAKOIソーラン祭り(6~10日、札幌)の観客動員数が、前年比1・0%(2万700人)減の198万2500人だったと発表した。200万人を割るのは3年ぶり。20回目の昨年を区切りに活動休止する団体が複数あり、参加チーム数は前年より13減の271だったが、動員数は微減でとどまった。実行委は『土日に一時天候が崩れたにもかかわらず、まずまずの集客』とみている」とある。
 
微減とはいえ、その場にいた者としては、「実に大きな祭りになったなぁ~!!」と感じた。たぶん回数が重なってきたことで、道民の観客が少しずつ減少しているのではないかと思う。それでも6/8夜のススキノ会場での賑わいは、通路にビッシリと見物客が詰まっていた。終演の10時には地下鉄すすきの駅やJR札幌駅の方向に進んでいく人波の流れに身を任すしかなかった。小生は通りすがりに同年輩の婦人からいきなり「明日は何時からですか?」と聞かれた。分からないので、関係者に聞いて「10時から大通り公園で」と答えると「わたしは島根から来たの!」と話していた。小生が地元の人間に見えたのだろう。それにしても島根とは、遠くから来たものだ。
 
札幌といえば2月上旬の「雪祭り」が有名だが、この夜に関係者から聞いた話では「YOSAKOIの観客動員数はいまや雪祭りのそれを上回った」という。雪祭りの動員数も年毎に減少してきている。ここのところ200万人前後のようだ。これも一種のマンネリ化現象を起こしてきたようだ。テレビをはじめマスコミでの報道も昔のように大騒ぎしなくなった。雪祭りも、そして、YOSAKOIソーラン祭りも一つの転機を迎えているようだ。
 
道新にはこんな記事もあった。「小樽市人口13万人割る 産業衰退で流出 大正時代の水準」――【小樽】小樽市が11日明らかにした住民基本台帳人口の速報値によると、同市の人口は9日現在、13万人を割り込み、12万9995人となった。ピークだった1964年の20万7093人より、約7万7千人(約37%)減ったことになる。同市の人口は64年以降、減少に転じた。最近10年間では、毎年1400~2200人のペースで減り、2007年に14万人を下回った。今回の13万人割れは、統計が残る中では1925年(大正14年)の13万4469人を下回り、市制施行した22年(同11年)の11万7953人に近づく水準。人口減少の要因について同市は「産業の衰退で若い世代が札幌などに流れ、晩婚化の影響で出生数が減り続けているため」(企画政策室)とみている。