読売/東電会長インタビュー
今朝の読売2面に東京電力・勝俣恒久会長のインタビュー記事があり、9面に詳報が掲載されている。事故後にインタビューを受けるのは初めて、とある。明日(27日)株主総会で会長を辞任し、社友となる予定だ。発言内容は案の定「責任」と「賠償」については曖昧であった。
東電会長としての勝俣氏の最後のメッセージである。残念ながら、事故の原因、被災者への真摯な姿勢が窺うことはできない。かつて社長就任後には「カミソリ勝俣」と言われるシャープさで合理主義を貫いた。その勝俣氏は東電社内には名を残すが、世に言う「晩節を汚さず」とはならなかった。
勝俣氏は原発事故当時、マスコミを引き連れて中国へ訪問旅行に行っていた。帰国後、「旅費は東電持ちか」との質問に「全額東電負担ではない。詳細はよく分からないが、たぶん、多めには出していると思う。マスコミ幹部というのとは若干違う。OBの研究会、勉強会の方々。誰と行ったかはプライベートの問題なので。責任者の方によく確認して対応を考えさせていただきたい。2~3日中にどういうことになっているか照会したい」と発言していた。その答えは聞かれないままだ。