「ザンギ」の話

北海道では「鶏のから揚げ」を「ザンギ」と呼ぶが、子どもの頃はそんな呼び名は知らなかった。20年ほど前に、親の法事で帰郷したときの食事のお膳に刺身などと一緒に鶏のから揚げが入っていた。叔父や叔母が「ザンギが入っているね」と言っていたことを思い出した。いまや故郷では大事な席の食事には欠かせない一品になっているようだ。
 
ローソンがからあげクンの新フレーバー「北海道ザンギ(醤油味)」(税込:210円)を5月から発売している。北海道産の鶏肉を100%使用した、にんにく・生姜風味の濃い醤油味で、北海道産の鶏肉を100%使用するのは初めて。今回の商品は「北海道ザンギ連盟」、「くしろザンギ推進協議会」が監修したという。
 
小生が居酒屋で必ず注文するのが、「タコのから揚げ」だ。いまはほとんどの店でメニュー化されているので嬉しい。これを「タコザンギ」とも呼ぶそうだ。「鶏のから揚げ」ならぬ「タコのから揚げ」だ。この料理はとくにビールを飲むときに最高のつまみになる。お勧めだ!!
 
昔、倉敷市の下津井(しもつい)という港町のタコ料理専門店「保乃家(やすのや)」に連れて行ってもらった。当時、名物親仁が「タコはタウリンを多く含んでおりコレステロールを下げる効果や肝機能の働きをよくする効果がある」とパフォーマンス入りで力説していた。歴史学者の故・奈良本辰也氏が絶賛して有名になった店だ。タコの刺身、タコの天ぷら、タコ飯などの名物料理コースをいただいた。