進化するエキナカ

  西武池袋線練馬高野台駅の〈エキナカ〉がオープンした。昨夜の「NC9」で放映し、今朝の朝日なども紹介している。これまで主要ターミナル駅で〈エキナカ〉は発展してきた。東京駅、上野駅、大宮駅などは行ってみると、以前とは違ってかなりすっきりとした店舗が並んでいて、中にはオシャレな店さえある。若い人たちもゆっくりと利用していることがよく分かる。
 
 先日、大宮駅の〈エキナカ〉で娘夫婦と待ち合わせて食事をした。小4の孫は〈エキナカの飲食店選びが楽しかったようで、いつも以上に張り切っていた。結局、中華に入ったが、味も良し店内も綺麗で接客も上質だった。ふと、かつてのデパートの役割を果たしているのかもしれないと感じた。子どもたちや若者たちが楽しそうに店選びをしているのは、見ているこちらもうれしくなる。
 
この西武・練馬高野台の場合は、郊外型〈エキナカ〉の走りである。西武鉄道グループが開発したもので、地域の活性化を推進するとともに沿線全体のイメージアップにつなげるねらいがある。イトーヨーカ堂も小型店舗で出店した。店長は「毎日この駅を使う24千人は、単身世帯が多い。一品や一本から売っていく」と語っている。入り口近くにはお惣菜などを豊富に並べて、帰宅の前にさっと立ち寄り手軽に食品を買ってもらいたいそうだ。
 
 東武東上線坂戸駅が新築されて改札口横に、3店舗入っている。ケーキ屋、惣菜屋、餃子・中華屋でそこそこ買っていく人が見られる。餃子・中華屋はイート・インできるので、年配女性のクループがお昼などを食べている。従来はいずれも駅の外側にあった店だが、新しい駅に入って、店のイメージが格段とアップした。もう少し店の数が多くなれば、さらに楽しい〈エキナカ〉になるだろう。坂戸駅はまだ〈エキイリ〉の段階だ。進化を期待したい。