池袋「松風」でホッケ談義

知り合いの新聞記者A氏と約8年ぶりに会って、情報交換した。同年代で、彼は東京生まれ。学生時代は札幌にいたので、昔の話で盛り上がった。ひと昔前の札幌はまだ地方都市の匂いを残す街だった。ススキノスケートセンターと云っても、今の人には通じない。ニッカウヰスキーの竹鶴会長とも取材で知り合い、親しくしてもらったという。
 
お互いの住処を考えて、落ち合う場所を池袋にした。彼は「自分が住む高田馬場も池袋も飲食店は激戦区だから、すぐ看板が変わる店も多いよね」と言う。まったく同感だ。ということで、二人が一致した飲み屋が「萬屋松風」だ。池袋駅からすぐ側の伝統ある居酒屋として知られる。店構えが良くて、内部は昔風のままだ。(地図)
 
まず生ビールと枝豆から始まり、鰹土佐づくりと進んでいく。小生は現在、量は飲めないので自分で計算しながら飲んでいく。彼は濁酒、ビール、日本酒(新潟の景虎など)、ビールと交互に飲んでいく。いかにも飲みなれたツワモノである。この店には通好みの日本酒が種々置いてある。タコの酢の物を頼めば、瀬戸内のタコの話で20分は話が続いた。
 
彼が学生時代にお世話になったのが、ホッケだったという。この魚の話が20分ほど続いた。「ところで、ホッケ柱って知っている?」と問いかけられた。聞いたことがなかった。彼のウンチクでは、初夏に日本海で見られる、ホッケの群れが海中で柱のようになる状態をいうそうだ。「WEBで見てみたら分かるよ」。帰宅してすぐパソコンをONにした。20099月のNHKエコチャンネル「ワンダー×ワンダー」の動画を観て、しばし感動した。