「埼玉都民」100万人割る

朝日「埼玉西部版」に「『埼玉都民』94万人、90年からの大台割る」とある。2010年の国勢調査から分かった。神奈川県に次いで2番目に多い。埼玉県内から東京都内の職場や学校に通勤、通学する人は1985年に86万人だったが、バブル期の90年に109万人と一挙に100万人の大台を突破した。95年に115万人とピークを迎えた後も、100人台を維持していた。
 
落ち込みが激しいのは職場に向かう通勤者で、今回調査で減少した6万人のうち5万5千人を占めるという。一方で、65歳以上の人口は2割超と全国一の伸び率を示している(ブログ4/19参照)。急激な高齢化に伴うリタイア世代の増加を背景に、「移動にブレーキがかかってきたのでは」との見方もあるという。
 
県外への通勤、通学者の総人口(719万人)に占める割合は17%と全国最高。夜間人口を100とした場合、昼間人口は88.6で全国もっとも低かった。まさしく「通勤都民・埼玉県」を象徴している。逆に言えば、昼間、家にいる老人だけが増えていることになる。そういえば、新聞地方版の下のほうには高齢者を狙った「詐欺」の被害が連日報じられている。さらに、自治会の回覧板では「空き巣の被害が多いので要注意!」と大きく呼びかけている。