帯広三条高校卒

  『黒きショール 畳みて 砂濱にわれは座る  海よ その話の 續き きかせよ
 これは、中城ふみ子さんの、「冬の海」九首の第二歌だ。やはり、なんといっても、壮絶に心をうつのは、
   冬の皺 よせゐる海よ 今少し 生きて己の無残を見むか
 ※スペースはわたしが勝手に入れた。中城ふみ子さんの短歌にスペースと改行はない。
 なんどか書いたが、中城ふみ子さんは、わが帯広三条高校の大先輩だ。昭和14年(1939年)卒業。12歳で入学して、16歳で卒業している。当時は、男女共学の帯広三条高校ではなく、帯広高等女学校だ。』
 
 以上は、友人H氏の高校同級生のブログ「Ommo's」から勝手に引用させてもらった。Ommo氏の名前を小生は知らないが、ブログは楽しみに読んでいる。やたら音楽と文学に詳しく、独自の視点から発信を続けている。帯広=中城ふみ子、かの歌人についてはこれまでもH氏から聞かされてきた。もちろん、H氏も帯広三条出身だ。ブログOmmo'sでは、先日、中島みゆきの実家跡のことを書いていた。中島みゆきは帯広柏葉高校卒だ。
 
最近、帯広の話題がいくつか連続して出てきた。もちろん偶然ではあるが、そのようなことは誰でも覚えがあるだろう。一昨日会った夕刊紙編集デスクも帯広三条卒業だった。昭和41年生まれとのことだから我々よりも20歳ほど若く、現役そのものの勢いを感じた。仕事の話の合間に、暫し、北海道の話が混じった。「自分は何もできないが、北海道が元気になってほしい」と静かに語っていたのが、印象的だった。