スイカ「おつきさま」「ダイナマイト」「ゴジラのたまご」

 昨日午後、出掛けに宅配便が届いた。札幌にいる妹からで、品名は「おつきさま」とあった。夜に戻ってきて箱を開けたら、まん丸で真っ黒いスイカだった。そういえば、6月に札幌に行ったとき、「夏に何か贈るから―」と言っていたような・・・。家人が大好物のスイカの高級品である。特大で表面がツルツル黒光りしている。JA月形町農業協同組合のブランド・スイカだ。栽培者の名前が書いてある。
 
 真ん中から半分に切ったら、鮮やかな黄色の果肉が現れた。黒い月が黄金の満月に変身した。みずみずしくて、甘みが美味しい。普通のスイカよりもかなり糖度が高い感じだ。南の国の甘いフルーツのようでもあった。二階にいる一歳の孫がかぶりついた。夏が来た!!妙にそう実感した。妹にお礼の電話をかけた。「誕生日までに着くように、と思って」との返事であった。明後日で65歳になる。
 
 スイカの箱には一枚のチラシが入っていた。「北の大地が創った!!月形のスイカ」とあり、「見てビックリ!食べてビックリの北のおいしい恵みをぜひ、召し上がれ!」と写真が載っている。「おつきさま」のほかに、「ダイナマイト」(見た目は真っ黒の爆弾そのもの。中味は真っ赤でみずみずしいスイカ)、「ゴジラのたまご」(楕円状で恐竜の卵形、真っ赤な果肉)がある。「夏のひととき」は赤肉、黄肉の小玉スイカ2個セットだ。
 
 月形町は札幌から北に約50kmで、豊かな森林と肥沃な耕地からなっている。月形町観光協会によれば、「月形町は北海道の西部に位置する町です。夏は涼しく、冬は雪が高くつもる内陸性気候です。『月形』の語源は、その地にあった刑務所の初代所長の月形潔(つきがた・きよし)氏の名前から取りました」とある。かつての暗いイメージはなく、スイカなどの特産品で付加価値をつける町おこしが成功した。