『らき☆すた』・「鷹宮神社」のこと

   東武鉄道広報誌「マンスリー・とーぶ」8月号に漫画家の美水かがみさんのインタビュー特集がある。あの人気4コマ漫画『らきすた』の作者である。この漫画は単行本、TVアニメ、ゲームや小説にまで広がって、海外でも人気現象を起こしている。すでにこの作品だけで一つのマーケットを形成しているのだ。ストーリーは、美水さんが生まれ育った町(埼玉県幸手市)周辺を舞台に展開する。
 
 この中で、久喜市にある東武伊勢崎線鷲宮(わしのみや)駅近くの「鷲宮神社」が舞台のひとつとして『鷹宮神社』の名で登場した。それ以来、全国の『らきすた』ファンがまるで聖地巡礼のように訪れて、大賑わいになっている。そのことは、鷲宮に住む友人のH氏から聞いていた。この神社は紀元前の創建とも伝えられ、関東最古の大社ともいわれている。
 
かなり昔、H氏夫妻の案内で行ったことがある。その時はたしか「新田義貞が出陣前に馬を神木につないで勝利を祈願した」との説明板があったような気がするが、記憶には自信がない・・・。まさか今になってこれほど大人気になるとは当時は思いもしなかった。神社の裏手には菖蒲の花がきれいに咲いていたのを憶えている。
 
  H氏の話では、『らきすた』ファンの若者にとって「鷲宮神社」はパワースポットになっていて、新年のお宮参りに年々多くの男女が詰めかけている。彼が家族と一緒に年が明けてすぐに出かけたら、動きが取れなくなり、数時間も待つはめになって風邪を引いてしまったと嘆いていた。去年、今年と参拝客は47万人も記録したそうだ。恐るべし、『らきすた』(ラッキー・スターの意)!!
 
  おととい河口湖に寄ったとき、湖畔駅から富士見台駅まで3分間のロープウェイに乗った。降りたらカチカチ山展望台(1,075m)になっていて、いかにも作り物の「うさぎ神社」と「たぬき茶屋」がある。その前に「カチカチ山天上の鐘」があり、富士山を望んでの恋愛成就を謳っていた。ここもパワースポットだそうでカップルの若者たち、外国人で一杯だった。この種の人気はいつの時代も変わらないのだなぁ~?!