『らき☆すた』で地域おこし

 昨日書いたとおり、『らき☆すた』に「鷲宮神社」が『鷹宮神社』の名で登場して以来、多くの若者が新年のお宮参りに訪れている。こうした「聖地巡礼」を受け、鷲宮商工会では独自のオリジナルグッズを制作、同会青年部の運営する「大酉茶屋わしのみ」や各商店で販売し、作者や出演声優の鷲宮神社への公式参拝イベントを開催したという。歳末セールでは『らき☆すた』のキャラクターをあしらったスクラッチカードを用いるなど、様々な地域おこし策に取り組んでいる。
 
お昼に鷲宮に住むH氏からメールが入り、同青年部ではいま婚活に力を入れているというホット情報あり。オタクのための婚活イベント「オタ婚活」との名称だ。すでに何回か実施済みで、定員50人に500名以上のオタク男性からの応募があったとか―。凄まじい地域おこしイベントになっているようだ。オタク男子って20代、30代だけでなく、40代とか50代(?!)までいるんでしょうに・・・。女子はコスプレで登場するのかなぁ~。バイト説もあるとか、これもすごい仕掛けだ。
 
また毎年9月に行われる鷲宮神社の土師(はじ)祭では、2008年から『らきすた』のキャラクターを描いた「『らきすた』神輿」が練り歩く。それがマスコミ報道されて大きな話題となった。今年は92日に行われるという。2010年に行われた上海国際博覧会でのジャパン・ウィーク「CoFesta IN 上海」では、この神輿の特別公演が行われた。すでに『らきすた』はグローバルレベルで若者の心をガッチリとつかんでいる。
 
現代のオタク元祖・荒俣宏氏が今朝の「朝日求人・仕事力」で興味深いことを述べている。「狭い趣味の領域に閉じこもっているなら、オタクと呼ばれるだけかもしれません。しかし、自分の周りには外に開かれた複数の窓があると思い描いてください。例えば、音楽という自分の趣味のキーワードで、織田信長を学んだらどうなるかという、関心領域の窓を開けていくのです。きちんと時間と気持ちを注ぎ、『こんなことを知っているのは君しかいないよ』と言われるポジションを取りに行ってください」ーー聞こえましたか!君たち。