免疫力アップには―

 「敬老の日」の夜、茨城に住む小4の孫から電話があった。「老人の日だから電話した―」と聞いて、予想もしていなかったので返事に詰まった。なんとか月末の運動会の話に軌道修正して、会話は成立した。65歳になるとはこんなことなのだろうか??
 
 その前日、総務省が発表した高齢者の人口統計では、65歳以上は前年から102万人増えて3074万人に達した。初めて3千万人を越えたのは、1947年以降に生まれた「団塊の世代」が65歳になり始めたためで、今後も増え続ける。まさしく1947年7月に生まれた。
 
 最近、「アンチエイジング」という言葉が目につく。現在の65歳は一昔前より10歳若い。80歳の人たちは70歳ぐらいに見える。イトーヨーカドーもイオンも「シニア対策」を展開するそうだが、まず成功しないだろう。誰もが「シニア」だなんて思っていないからだ。
 
 いま米国では「アンチエイジング(抗老化あるいは抗加齢)治療」が花盛りだという。性ホルモンなどで若返ることが可能になっているからだ。しかし、それでは長生きできず、むしろ短命になる危険性が大きいそうだ。米国人はそれでも若返りたいと考えるようだ。
 
 売れている「『健康常識』はウソだらけ」(奥村康著、WAC)では、免疫力アップが決め手になるという。カギになるNK(ナチョナル・キラー)細胞は60歳を目安に落ちてくる。活性化させるには①何でも食べる②運動はちんたら③いつも能天気④「わはは」と大笑い⑤仲間を大事に⑥異性にときめく⑦夜遊びしない、だと・・・。