安倍総裁の体力は?!

   昨日、第25代自民党総裁に安倍普三氏が選出された。石波茂氏を決選投票で逆転した。今日昼には安倍氏が石波氏を幹事長に起用することを決めた。テレ朝「スクランブル」に出演した石波氏はすでに幹事長としての戦略を朗々と語っていた。他人の話を聞く時の目が「陰」だ。せめて半分は明けていてほしい。印象がまったく変わるのにー。同番組は安倍氏夫人の単独インタビューも放映して、安倍氏の決意、健康状態などを聞いた。
 
 昨日夕方の新総裁記者会見から夜のニュースまで、安倍氏はテレビ局回りをして質問に答えた。途中で投げ出したとはいえ、一度は経験している総裁の座だけに落ち着いて余裕すらある発言だった。ただ、個人的な好みの問題でいえば、安倍氏は「美しい」という形容詞をいまだに多く使うが、きわめて宙に浮いたリアリティのない表現に聞こえてしまう。美しくない政治家用語になってしまうからだ。
 
 NHKニュースウオッチ9」を終えて、テレ朝「報道ステーション」の出演では、安倍氏を挟んで古館キャスターと三浦コメンテーターが3人並んでやりとりをした。まったく個人的な感想であるが、安倍氏が思ったよりも意外に小柄で厚みのない体格であるとの印象を受けた。総裁選の最中にみせた安倍氏のエネルギーよりも、夜になってだいぶ落ちてきているような感じを受けた。世相の追い風などで転がり込んだ総裁の椅子だ。最後まで気を充満させる体力を維持してほしい。
 
 「画期的な新薬が認可されて難病を克服した」と繰り返したが、夫人によれば「まだ薬は飲み続けている」そうだ。大病を経験した者のみが知る「自分のからだの気というか、基本エネルギー」がある。いくら回復しても以前よりはかなり下回る形でしか体力はつかないのだ。安倍氏も「報道ステーション」の後半ではややガス欠気味で、左目がライトのせいかやや充血しているようにすら見えた。顔の左側には本人の素(す)の状態が出るといわれる。