日本政府は攻めの海外PRを―

  早朝から出かけていて、先ほど戻って朝刊をさっと見た。朝日3面に「尖閣正当性を積極発信~日本政府、中国に対抗、方針転換」とある。中国の楊外相が27日夜、国連本部で「日本が釣魚島などを盗んだという歴史的事実を変えることはできない」と演説し、日本を批判したことによる。楊氏の演説が日本外務省の想定していた中で最も厳しかったので、日本政府が対処方針を変更することになった。そう記事に書いてある。
 
 何を今更!!の感が強い。逃げるドロボーを緩いサンダルで追いかけるような印象だ。このブログで何回も指摘してきたし、有識者の中にも日本政府は尖閣問題に最初から腹をくくって対峙すべきだとの見解を述べていた人は少なくなかった。外務省が積極的にならなかったのは「中国を刺激したくなかったのが本音だ」と同記事にある。今後は先手を打つくらいの覚悟で、日本の立場を国際舞台でPRすべし―。後悔先に立たず、だ。
 
 同記事の最後に、「韓国ともめている竹島問題での発信は激しくない。玄葉外相は『韓国のPRは積極的でない。日韓は対峙ではなく協力するパートナーだ』と記者団に語った」とある。まだ、分かっていない。中国も韓国も機会を自ら作りながら日本批判を強めてくる。この両国は国家戦略として領土問題を位置づけているのだ。韓国の海外PRはすでにかなりの効果を上げているではないか。目を覚ませ!!