「埼玉のダルビッシュ」・「クール宮国」対決に感動!!

  日本ハムがサヨナラで連勝して五分にした。昨夜の日本シリーズ第四戦は約5時間の熱戦で、久しぶりに胃が痛くなるような伯仲した戦いだった。行き詰る投手戦は延々と続き、スコアボールドにはゼロが続いた。12回裏、日ハムのベテラン・飯山が左中間を破る決勝打を放ち、決着がついた。
 
 試合の流れが通常の場合と異なってほとんどその姿を見せない試合だっただけに、原、栗山両監督の忍耐と采配が注目された。栗山監督の勝利インタビューでも悲痛な心情すら漂っていたのは、厳しい試合経過を物語っていた。それにしても札幌ドームは東京ドームに比べて広い。完成してすぐ見に行ったときに感じたのは、たしかに球場空間がたっぷり一回り大きいとの印象だった。
 
 ジャイアンツの宮国、日ハムの中村という20歳投手の対決から始まったが、この二人がなんとも感動的な働きをした。その後の緊張感はこの二人の対決が導き出したものだと思った。両投手ともに来期の活躍を期待したい。というより、もう一回出てくる可能性もあるのかなー。
 
 フジテレビの解説でも、「中村がダルビッシュに似ている。本人も容姿や投球スタイルを含めて意識しているようだ」と述べていたが、まさに「リトル・ダルビッシュ」だった。今朝の朝日・スポーツ面でも「埼玉・春日部共栄高校時代は端正な顔立ちから『埼玉のダルビッシュ』と呼ばれた」と書いている。真似て大きく育て!
 
 がんばれ!!中村、宮国両投手。栗山監督が「勝がよく投げてくれた」と勝利インタビューで語ったが、その通りだった。一方、宮国も終始冷静なマウンドさばきで大健闘した。これも二重◎だ。今日の試合をプロ野球ファンなら忘れることはない。