晩秋の積丹半島・バスの旅/NHK

 昨日夕方、NHK「のんびりゆっくり路線バスの旅」を観た。「晩秋の北海道、積丹半島を行く」が放映されたからだ。積丹町に住む妹から先日電話があり、「土曜日、積丹が出るよ」と伝えられていた。5:30~6:00までの30分番組だったが、懐かしく秋深まる日本海を見ることができた。旅人・内田朝陽の雰囲気がなかなか良かった。
 
 小樽ではシャコ漁をしている父と子が登場した。北海道でシャコは小樽周辺でしか捕れないそうで、20センチもの大きなシャコが紹介された。網から外して塩茹でする場面では、思わずその匂いがするように感じた。海老や蟹を茹でるときのあの匂いだ。積丹町でもたまに捕れることがあり、妹夫婦から送られてきたこともあった。ごく濃厚な味がした。
 
 仁木町で樹齢100年以上のリンゴの古木がまだ百個以上も実をつけた、と栽培者が語っていた。徳島から移住してきた祖先が植えたもので、大事に木を守っている様子が分かった。この余市から仁木にかけては気候がわりあい温暖で、フルーツ類が豊富にできる。余市のシリパ岬が北風を遮っているからだと以前聞いたことがあった。
 
 積丹町の余別港でアワビ捕りの漁師の家に招かれて、塩ウニでご飯を食べるシーンは微笑ましかった。熱いご飯に乗せた塩ウニがやんわりとなって、その香が口いっぱいに広がる。思わずこちらもゴックンとつばを飲みこんだ。夕飯前で空腹だったから・・・。半島の先端・神威岬日本海に突き出ている。すでに北風が強くて、すごく寒そうだった。強風のため途中で通行止め。灯台まで行けない。
 
 途中何回か日本海が映されたが、すでに初冬の色合いをしていた。半島の先に行くほど外海になって、風が強くて波は荒くなる。そうした厳しい環境の中でも地元の人たちがしたたかに自然と折り合いをつけながら生きている。観ていて、大きな元気をもらった。夜、妹から電話があって、家人が送ったサツマイモが届いたとの報告であった。
 
 同番組は11/17(土)朝10:50から関東・甲信越地方で再放送される。