おせち料理予約の時期だが―

   今朝の新聞折込の一番上に、和食レストラン「とんでん」の「北海道おせち料理」の予約チラシがあった。いつも車で通る道の脇にあって、北海道の旬のノボリがたっているので身近な店である。ただ、行くのは年に二、三回程度だが。ファミレスは近くにたくさんあるが、「とんでん」はいつもそれなりに客が入っている。北海道の美味しい食材ゆえだろう。
 
 チラシ表裏に豪華なおせち料理がお重からはみ出さんばかりに並べられている。一の重は「味付いくら、数の子真鯛の姿焼き、いか明太子包み焼、丹波黒豆、三色なます、栗きんとん、柿バター、田作り、梅花紅白餅、ようかん」以下、二の重「タラバ、毛ガニ、ズワイの蟹三種etc」、三の重「あわびの煮物etc」と贅沢極まりない品揃えだ。価格は25,000円で、12月29,30,31日に北海道から届くという。
 
 もちろん、我が家では頼まない。凄いなぁ~!! と見ているだけだ。昨年はたしか20,000円だったと記憶している。最近、自宅での記念の食事会などにお金をかける傾向が強まっているそうだ。身近で大切な人との絆を深める理由だという。「何日かけて食べるのだろう?!」などと余計な心配をしてしまう。かつて知り合い宅に年賀で訪れたら、立派なおせち料理が傷んでいたことがあったからだ。
 
 そんな独り言をつぶやきながら、冷凍を溶かしたナマコ酢の具合をみたら酢がまったく効いていない。水気を全部捨てて、酢と味ぽんで再度味付けして冷蔵庫に入れた。夕食にはコリコリの積丹ナマコを味わえる。我が家ではおせち料理は家人が主なものを一応作る。家族が全員揃う正月二日か、三日に北海道から取り寄せた魚介類を使って手巻き寿司を食べる。これが本番の「おせち」になる。