病院ベッド上で昨夕の地震

 居間の東側に目隠しのために植えている木に鳥が来ている。「チチっ」と鳴いている。朝の冷たい空気が少しずつ暖められてきたからだ。風もほとんどなく、穏やかな冬の日になりそうだ。近所の家の庭には柿やミカンがたくさんの実をつけている。昨日の今日とは思えない。東北・北海道は爆弾低気圧で荒天だ。
 
 昨日の地震は久しぶりなので嫌な感じがした。夕方のあの時間は病院のベッドに仰向けになり、テレビでニュースを見始めた時間だった。最初は少しだけ揺れたが、まもなく本揺れが始まった。振幅の大きい変な揺れ方だった。テレビ・キャスターが「津波に備えて安全な場所に避難してください」と厳しい口調で繰り返した。
 
 この秋からベッドの右横半分に柵が取り付けられた。大きな地震のときに右手で掴まり体が落ちないようにするためである。昨日はその柵を初めて握った。看護師の一人が大きな声で「落ち着いて布団をかぶるように」と指示を出した。病院は鶴ヶ島市にあるので震度4、自宅がある坂戸市は震度3だった。
 
 3・11の時は危険を感じたが、今回の体感は3.5ぐらいの揺れ方だった。揺れがひどくなれば緊急処置をして、避難する。そのために秋からサンダル履きは禁止になり、クツが義務付けられた。昨夕の地震は3・11の余震だという。恐ろしいことに北海道から神戸辺りまでの広域で揺れた。衆院選に若干の影響が出ると思う。