東しゃこたん漁協の海産物

「東しゃこたん漁業協同組合」生産部からパンフレットと価格表が届いた。待っていた。この東しゃこたん漁協はかつての古平漁協と積丹漁協が合併したもので、小生の父も生前は組合員だった。当時の古平港は道内有数の水揚げ量を誇る漁港だった。その活気付いた漁師町で生まれ、高校を卒業するまで育った。少し魚の匂いが混じった潮風は父の匂いであり、母の匂いでもある。今年は札幌には2回行ったが、古平まで行く時間がなかった。残念!!
 
我が家では年始のお祝いは、古平漁協から取り寄せる魚介類を使った手巻き寿司と決まっている。もう何十年もこのシキタリは続いていて、年に一回だけ特別豪華な夕げにする。さっそくパンフレットの中味を検討し始めた。表紙には「天然蝦夷あわび」、「なんばん蝦(お刺身用)」、「粒うに一夜漬」がアップされている。そのあとには、「つぶ塩辛」、「近海産たらこ」などの売れ筋商品、おすすめ商品がずらりと並んでいる。
 
例年通り、家人が発注する品物を最終決定する。それに小生と息子夫婦の希望を加えて、注文する。小生がはずせないのは「ホッケ切込み」、「パーナ貝(ムール貝の一種:古平ではシュリ貝と言った)」、「寒ふのり」、「はたはた&ほっけ飯寿司」など。昔、扇谷正造氏が言っていた。「年をとってくると15,16歳のころ故郷で食べたものが無性に懐かしくなるねぇ。母親の味なんだねぇ」と話されていたことを思い出す。