中国機、尖閣領空侵犯

   「中国機が初の領空侵犯、空自が緊急発進」と各紙一面にある。昨夜もこのニュースを見ていて、苦笑せざるを得なかった。中国機はプロペラ機(Y-12)だ。自衛隊はレーダーで補足できず、海上保安庁の巡視船が領空侵犯を確認した。海保からの通報でF16戦闘機8機とE2C早期警戒機1機を緊急発進させたが、到着した時には、中国機は領空外に出ていた。誰もが???と思うだろう。
 
 低空飛行でレーダー捕捉ができなかったとの見方もある。中国国家海洋局は「海洋監視船4隻と共に、海と空から立体パトロールを展開した」と発表した。以前から指摘してきたが、中国のこうした侵犯は中・長期的な戦略作戦にもとづいている。領海侵犯の第1ステージから海・空連携による「立体展開」の第2ステージに入った。わが国が「領土問題」で交渉テーブルに着くまで執拗に強化される。