アーミテージ氏「日本は9条改正、静かな外交を」

 昨夜のNHKニュースウオッチ9」で、アーミテージ・元米国務副長官にインタビューしていた。安倍新政権誕生にむけて米国側の受けとめを明らかにするという狙いがあった。アーミテージ氏は「安倍氏がリーダーである自民党衆院選勝利は良い結果だ」と語り、日米同盟の強化に強い期待を示した。注目点は2点あった。
 
 第一は、「日本憲法の第9条改正が望ましい」と初めて憲法問題まで踏み込んだ。今後の日米安保の行方に明確な方向性を示すだろう。「これまでの日米同盟の強化の進展に妨げになるところがあった」との認識を明らかにした。この発言は、今年8月の「第3次アーミテージレポート(TheU.S.‐Japan Alliance )*①」が背景にある。
 
 第二は、「日本は当面、静かな外交を行うべきだ」と提唱した。日本、中国、韓国に新しいリーダーが登場した。日中、日韓には厳しい現実があるが、安倍新政権に将来を見据えた冷静な対応を求めた。アーミテージ氏は「日本は静かな外交を」と述べた。米国が重視する東アジアの安全保障と密接に関わっているからだ。
 
 テレ朝「報道ステーション」には、石破茂自民党幹事長が出演*②。石破発言の根幹は「抑止力至上主義」だった。普天間の県外移設について古舘氏の突っ込みに、「たとえ県外としても傍に広大な演習場があること、非常時に多くの人数が集結できる場所が必要だ。それらを含めた抑止力だ」と、暗に沖縄の地政学的な意味からの抑止力を強調した。
 
*①同レポートから。「日本は一流国であり続けたいのか、二流国で満足するの か、重大な転機にある」
*②硬派の表情を崩さなかった石破氏には好感をもったが、背広の左肩についていたゴミまたはフケのようなものが極めて気になった。テレビは怖い!!( スタッフは映って いないときに払ってあげればよかったのにー)