「きよしこの夜」、歌詞の変化
「きよしこの夜 星はひかり、すくいのみ子は まぶねのなかに…」。クリスマス直前、今朝の朝日be版「うたの旅人」はこの賛美歌を取り上げている。かつてオーストリアのオーベンドルフにあった聖ニコライ教会。クリスマスイブの朝にオルガンのふいごの革がネズミにかじられて音が出ないことから、この曲が生まれた。
助任司祭が作詞、オルガン弾きがメロディーをつけた。元はドイツ語で、直訳は、「静かな夜!聖なる夜!すべてが眠る 愛し合う聖なる夫婦のみが注意深く見つめている 巻き毛の愛らしい男の子が 安らかに眠っている!安らかに眠っている!」
日本で発行された賛美歌に「きよしこの夜」が最初に登場するのは、1909年発行の「賛美歌第二編」。訳者不明。一番の歌詞は―。
1927年「聖歌」(「きよしこの夜」を日本語に訳した由木康牧師の個人歌集)にあり、以後は定番になった歌詞は―。
「きよししづけし ほしふるこよひ すくひのみこは みははのむねに ねむりたまふ ゆめやすく」
1931年「賛美歌」(日本で一般に広く知られている)では―。
「きよしこのよる ほしはひかり すくひの御子(みこ)は みははのむねに ねむりたまふ ゆめやすく」
小生が持っている1982年初版の「讃美歌・讃美歌第二編」の讃美歌109番は―。
「きよしこのよる 星はひかり、すくいのみ子は まぶねの中に ねむりたもぅ、いとやすく」
最近、多くの教会で使われるようになってきた「讃美歌21」(1997年出版)では―。
「きよしこの夜 星はひかり すくいのみ子は まぶねのなかに ねむりたもう、やすらかに。」
よいクリスマスを!!「きよしこの夜」(http://www.youtube.com/watch?v=4puLybRGSAw)