巨大ダイオウイカの眼の怖さ

  巨大ダイオウイカの泳ぐ映像に驚いた。昨夜のNHKニュースで、国立科学博物館窪寺恒己博士が高感度ハイビジョンカメラで撮影したものを一部放映した。映像は世界で初めて。撮影されたダイオウイカは約3メートルだ。大きさは触腕という一部の足が切れていたが、残っていれば7~8メートルと推定されるという。
 
 深海には20メートルもある巨大イカがいると以前聞いたことがあったが、イラストでしか見たことはなかった。イカは泳ぐときにふつう我々が考えるのと逆の動き方をする。頭のほうが先行するのではなく、足のほうが前に出てエサを取り込む。イカとタコとは違うとずっと思い込んできたが、実は基本な動きは同じだった。
 
 600メートルの深海で銀色に光るダイオウイカの映像を見ながら、恐ろしさを感じた。さらに深海底にはまだまだ未知の生物がいるのだ。ダイオウイカのあの怖い眼はそのことを伝えていた。実際、巨大タコが人間や船舶を襲う伝説は古くから世界各地にある。今回のダイオウイカ映像であらためて自然の奥深さに驚愕した
 
 1月13日の「NHKスペシャル」で放映される。世界初撮影!深海の巨大イカ NHKスペシャ(113)