「さくら水産池袋西口店」

   一昨日、友人M氏と池袋で久しぶりに会った。業種は違うがお互い、同時期に独立した仲だ。少し時間が早かったが、暑いほどの日だったので冷たいビールとなった。二人で決めたのが、「さくら水産」。東武デパート7階の「旭屋書店」でいつものように待ち合わせをしていたので、そこから徒歩5分ほどの「さくら水産池袋西口店」に向かった。マルイの向かいのビルに例の青い看板が出ていた。
 
 二人とも「さくら水産」に入るのは今回が初めてだった。以前から一度行ってみたいと思っていた店の一つだ。M氏もそう思っていたが、なんとなく行きそびれていたという。「喫茶店代わりに行ってみるか」と二人は店に入り、生ビールを頼んだ。メニューを見て、驚いた。魚中心の品々の値段がびっくりするほど安い。先日、知人のレジャー記者が「さくら水産、安くて旨い。食べ物もそろっているよ」と薦めてくれていた。
 
 突き出しは「蕗の煮物」と「蕨の炒め物」。これでまず合格だ。M氏も小生も幼いときからそのような野草をおかずにしてきた。さて、本番の魚はまず何を頼むか。白身と赤身の刺身をそれぞれ注文したら、なかなかの品々が届けられた。「水産」を店名にしているだけのことはある。鮮度も量も満足できた。次に、フグ皮の和え物と枝豆、そして、小生がどこに行っても頼む「タコのから揚げ」だ。
 
 最後に「ムール貝のクリーム煮」を食べた。二人とも子どものころにこのシュリ貝を磯浜で採っていた。M氏とは去年12月半ば以来だったので、話は尽きなかった。お互いの環境の少しばかりの変化を報告しあいながら、労いあった。こうしてお互いに20年以上も会社をやってきた。自ら「ひとり親方」ビジネスを選んで、それぞれ続けてきた。今年はさらに磨きをかけて最終コーナーに入っていこうと誓った。