西武TOBの行方

読売社会面の「USO放送」に、「宿敵 昔-東武 今-TOB 西武」とある。
米系投資ファンドサーベラスによる西武ホールディングス(HD)の株式公開買い付けが社会問題化してきた。同紙埼玉版に、所沢市の藤本正人市長が「サーベラスの提案に反対を表明した西武HDを支持すると発言した」と報じられている。
 
 朝日新聞3面は「西武TOB 主張対立」と大きく報じている。西武が「サーベラス西武秩父線など5路線の廃止やプロ野球埼玉西武ライオンズの売却の検討を提案してきた」ことを明らかにした。これに対してサーベラスは「(経営改革の)アイデアの一つとしては示したが、まったくこだわりはない」と述べ、今後も要求する考えがないと明言した。
 
 また、朝日は「対立姿勢を強める西武とサーベラスに、地元では困惑が広がっている」と伝え、藤本所沢市長の「鉄道網の維持や球団の存続は、市民の総意」と西武を支援する意向を報じている。今後、どのように進んでいくかは分からないが、公共鉄道と地元球団という地域のシンボルをめぐるやり取りになっては帰趨がほぼ見えた感じか?