「なまら」と「しっかり」

やっぱり「なまら」でいいっしょ―。北海道観光振興機構は10日、年4回発行する観光情報誌「NAMARA」(なまら)の名称を本年度も変えずに発行することを決めた。なまらは「すごく」「とても」を意味する北海道弁。今月3日の道議会で「不良のようで品がないと嫌う人もいる」と指摘され、短文投稿サイトのツイッターなどで議論が白熱していた。同機構の審査会が10日に開かれ、「さまざまな受け止めはあるが、道民に広く使われている方言で、発行5年目を迎えて誌名としても定着した」との考えで一致した。<北海道新聞4月11日朝刊「卓上四季」>
 
 この記事を読んでいて、「ヒマだなァ~」と呆れた。そんなことよりも一人でも多く、北海道に観光客を呼び込む方策の知恵を絞るべきだ。組織が硬直化してくると、とかく些細な事柄に関する会議が増えてくる。まったくクダラナイ話の典型だ。こんな中途半端なことで時間を無駄にする人たちを「なまくら」という。「なまらいい加減な奴らだ」。もっときびしく「なまら」を実行してほしい!!
 
 「なまら」も変だが、政治家などの「しっかり」も変だ。今回の小野寺防衛相の例が典型。安倍首相はじめ多くの閣僚や官僚が「しっかり対応したい」と繰り返し述べる。「しっかり」という言葉をいえば、自らの真剣さが国民につながると勘違いしている。「しっかり」は免罪符ではない。新聞はさすがにコメントから「しっかり」を除いて伝えるから良いが、NHKはそのまま読むので、「しっかり」続きの聞くに堪えない説明調になる。政治家も官僚もNHKも「なまらしっかりしてほしい」!!