「アリス」

 さっきまで「アリス」を観ていた。いつもはNHKあまちゃん」が終わるとテレビを消して、新聞に目を通していく。そして9時半ごろからブログを書き始めるのが日課になっている。今朝は「あさイチ」のゲストでアリスが出るので、そのままテレビを観てしまった。アリス・コンサートツアー2013「It's a Time」(時は今)のキャンペーンだ。
 
 谷村新司矢沢透64歳、堀内孝雄が63歳。新曲を披露したが、幹が太くて力強くて支え合って歌い上げていた。「あの頃とは言葉を書くスタンスは何も変わっていない」と谷村は語っていた。しかし、自分には明らかに曲の構成というか全体的なイメージは変わっているように思った。それは当然のことなのだ。
 
 入退院を繰り返していた5年間ぐらいは、ほとんど音楽を聴いていた。気分の良いときには本を読んだ。音楽は自分の心の辛さを砕いてくれる。アリス、吉田拓郎、どちらかの曲を聴くことが多く、ベッドにひっくり返っていた。アリスの当初の曲はどこかガラス細工にも似ていながら、妙に人生悟り口調のところがあった。
 
 拓郎の曲は何気にすごいフレーズが挟み込まれていて、それでいてサラリと歌ってしまう潔さが好きだ。アリスも拓郎もいま聴いても作詞も曲想も決して古くないので、今後も懐メロといわれることはないだろう。谷村の発言「この歳になって、今だから書ける言葉がある。若い時は感じていても書けなかった」には同感した。