重症急性膵炎

  グッドニュースだった。昨夜、従兄弟に電話して叔父の具合を聞いた。「今度の週末に退院できる見通しだ」との返事で、ホッとした。叔父は今月初めに「急性膵炎」で腹部に激痛を起こして、古平→小樽→札幌と病院を変わりながら治療していた。「一週間前から痛みが取れてきて、現在は安定し食事もできるようになってきた」と従兄弟の声が喜んでいた。
 
 「オトウちゃんがすごく腹が痛くて救急車で運ばれた。小樽の病院にいて近く手稲の病院に変わるそうだ」。弟妹たちからそのような連絡を受けて心配していたが、少し安定してから従兄弟に電話しようと思っていた。叔父=「オトウちゃん」。我々が子どものころから呼んでいた「隣のオトウちゃん」の略称だ。従兄弟の父で、我々の母親の弟だ。
 
 オトウちゃんは我々がものごころついたときから、毎朝早く我が家に来て、母から入れてもらったお茶を一杯飲んでなにかしら話していた。母の実家は隣の家だった。今は自分が故郷の実家に帰れば、真っ先にオトウちゃんのところに行って、なにかしら話してくる。83歳になったが、体は元気でとにかく歩く。昔は漁船の船頭として鳴らした人だ。
 
 従兄弟は小生のことを「あんちゃ」と呼ぶ。10歳年下で、年の離れた兄弟のように思っている。「あんちゃ、父は急性膵炎だったけど、重症がつく重症急性膵炎だと医師に言われた。痛みが続けば、良くない事態もありうるとも言われていた」。本当に良かった。従兄弟に「今年は古平に帰るから、元気に待ってて! そう伝えておいて」と頼んだ。