「リンカーンにそっくりだった!!」

  昨日、映画「リンカーン」を観た。よく分からなかったところもあったが、見ておいて良かった。68点、合格点だ。イメージしていたのとはまったく異なる内容だった。スティーヴン・スピルバーグが監督。エイブラハム・リンカーンを演じたダニエル・ディ=ルイスがアカデミー主演男優賞を得ている。
 
  議会で自らの法案を通すために、策略を極めつくす政治家の姿を通して、リンカーンの苦悩を表現している。また、米国大統領としての真のリーダーシップをも示す。賛否の「票」取り合いを露骨に描いていて、いつの時代もどこの国も政治家(政治屋)は同じだとあらためて認識した!!
 
  それにしてもダニエル・ディ=ルイスの顔が本物のリンカーンそっくりだったのには、タマゲタねぇー。帰ってきて、第16代大統領エイブラハム・リンカーンの写真を見たが、ほとんど同じだった。凄いものです、この役者は。声の出し方も独特で、陰謀ともいえる政敵との交渉劇は感動的ですらあった。
 
 スピルバーグの作品は社会的なメッセージを含むものが多くなっている。この映画を観る前に、リンカーンと当時の米国事情を少し勉強しておけば良かった。アメリカ人には当たり前のことなのだろうが、小生には「リンカーン=清廉潔白、奴隷解放宣言、暗殺」程度しか予備知識がなかった。残念だった。