「首相動静」

 安倍首相は先週金曜日夕方、フジテレビ「スーパーニュース」に出演。安藤優子キャスターの質問に余裕をもって答えていた。「首相動静」によれば、その夜にみのもんた氏と食事をした。土曜日夜には、南こうせつ氏のコンサートに参加して「あのすばらしい愛をもう一度」を一緒に歌った。広報参謀の世耕弘成内閣官房副長官の手配だろう。日曜日の昨日も仙台入りして、女川町や東松島市などを訪問した。「首相動静」は土日分もギッチリだ。
 
ある政治評論家が、「安倍政権は長期戦権どころではない。確実に倒れる。それも政局でなく、病気で倒れる。なぜなら安倍は毎週のように土日返上の強行スケジュールが続いているのだ。このぺースでは1年と持たないだろう。補佐になれていない秘書官がどんどん日程を詰め込みすぎているのが最大の原因だろう。悪いことは言わない。長期政権を目指すなら、スケジュールを半減すべきだ」と述べていた。
 
大病を経験した者、持病をもつ者の基本体力は本人が驚くほど低下する。リハビリが成功しても、以前の半分まで戻れば上出来なのだ。本人がいちばん良く分っている。安倍氏が「病気が完治した」、「一次安倍内閣の失敗を教訓として生かせている」と強調するが、それは政治家である限りそう述べ続ける。ましてや総理大臣である。だが、疲れがたまって倒れたら身も蓋もない。推理小説的に言えば、誰かがじっとその時を狙っている。