アジサイの若々しい色彩

   いま我が家のアジサイにあいさつしてきた。大小7つ、8つの花が黄色の先に薄紫の色をにじませて曇り空の下で咲きだした。巨木化しつつある額アジサイは3つの花弁が時を知らせている。幼さを残す色彩は今日だけの色だ。梅雨入りが近い。
 
 アジサイの葉の横に「アップルブロッサム」と札がついた鉢植えが、うすいピンクの花を開いている。これから満開になってくる。サクラソウの一種だという。薄桃色の花びらに少しの赤線が走っている。この花も可憐な若さをみせている。
 
 ニュースを見過ぎると心が滅入る。起きがけに、「今日は書けないな」と思っていた。それで書かないが、朝日新聞連載小説の宮部みゆき荒神5/23付にあった二行「この出来事に意味を読み取ってしまった」という言葉を丸5日間反芻している。