42年ぶりに再会した―

   羽田に戻る日のお昼、大学時代の同級生3人と札幌駅の大丸デパートで食事をした。このところ毎年会っているG君が声をかけてくれて、YさんとMさんが来てくれた。二人の女性たちと会うのは42年ぶりのことであった。先に来たMさんが小生の顔を見て、「街ですれ違っても分らないわね」と言った。自分も「確かに」と応じた。
 
 G君が大丸・レストラン街の釜飯・やきとり「はん」に予約を入れていた。小生は久しぶりの女性たちにかなり緊張していた。全員が「蟹釜飯セット」を注文すると、「小ビールが付いています」。それで「乾杯」して、少し緊張が解けた。話はいきなり卒業式に飛んだ。卒業式に出なかったのは自分だけではなかった。
 
女性たちによれば「当時、そんな空気があったのよ!」。たしかにそんな時代だった。それぞれの就職のいきさつが40年余を経て、初めて分った。N、H、I、A各先生などの紹介で高校や中学の教師になったり、上京したのだった。我々の学科は11人入学して、結局7人卒業したことが分った。二人の女性は東京にいるそうだ。
 
来てくれた札幌組は皆退職して、自適生活をしている。小ビールが昔の学生控え室の空気に戻した。小生は、Yさんに会ったらお礼を言わなきゃ!!と決めて来た。ドイツ語試験で前席のYさんに答を見せてもらって合格したからだ。今でも「アー、べー、ツェー」までしか言えない。二時間後、再々会を期して、新千歳空港に向かった。