「きょうようのある人はボケにくい」

 「きょうようのある人はボケにくく、家事の有無が高齢者の人生を左右するとのことです」―ある特養老人ホームのニューズレターの「医務室だより」にそうあった。「きょうよう」は「教養」ではなく、「今日用(今日の用事)」のこと。
 
退職した主人は家庭(家事)に再就職したと思えばいい、とも。上司は妻。その指示に従い、逆らわない。妻だと思うと引っかかるから、上司だと思えば素直になれる。だが、なかなかそうはいかない。やたら威張って上司を立てないのが現実だ。
 
 夫と妻が一緒に一日中いると、お互いの存在が原因のストレス性夫(婦)原病が多発するらしい。老いては妻に従い、ひたすら忍耐、忍耐!! 夫は妻に面倒をみてもらいたいが、妻は夫に面倒をみてもらいたいとは思っていないのだから―。