山うどのピクルス

 発熱は病院での点滴が効いて下がったが、今日夕方にも念のため再点滴を行う予定だ。典型的な梅雨模様でもあり、テンションはガタガタに低い。120-80台と優等生の血圧も、前回は100に届かず。39度の発熱が奪う体力は、年取ってくると予想以上なのだ。
 
 「元気を出すには故郷の食べ物」と思い、積丹の妹が送ってくれた「山うど(独活)のピクルス」を昨日の昼から自然解凍して、夕飯時の一品にした。これまで送ってくれたのは「山うどの酢味噌和え」だったので、新しい食べ方であった。下処理が上手くできている。
 
 その妹が先日行った時に、「ようやく『北海道フードマイスター』に受かったのよ」と認定書を見せてくれた。札幌商工会議所による検定で、合格率はきわめて低いのだ。一昨年は「不合格だった」と残念がっていた。北海道食材・食の文化の普及に尽くすが目的。
 
 やや太目の「山うどのピクルス」を味わっていたら、「独活の大木」との言葉が浮かんできた。うどを食いながら大木を思ったのは初めてだ。独活はあくまでも「木」ではない。茎が数メートルにも成長するが、食用にはならなくなる。茎が柔らかく、他に用途がないからだ。
 
 義弟が春~初夏の早朝に山菜採りに行き、妹がさまざまな形で料理する。それをときどき「ネコ便・冷凍」で送ってくれる。嬉しいことに彼女はほとんど母の味を守りながら、少しずつ工夫を織り込んでいる。これらの「積丹おかず」が小生の元気復活の素になっているのだ。