「八天堂のくりーむパン」

 朝起きたら家人が「クリームパン、食べる?」と聞いたので、「食べる」と答えた。「八天堂」(広島県三原市)の「くりーむパン・カスタード」だという。昨日午後、Nさん(息子の嫁さん)が用事で都内に出かけている間、子どもの面倒をみていたお礼にもらったそうだ。さっそく、いつもは2枚のトーストを1枚にして、ご相伴に預かった。
 
 白い生地の内側にはカスタードがあふれるほど詰まっていた。カスタードに生クリームを加えたような味わいで、幸せな甘味を口いっぱいに広げてくれた。コーヒー(60cc)はややアメリカンぽかったので、ベストマッチ。たまには変化のある朝食を楽しむのも気分転換だ。梅雨の間の晴れ。居間東側のカーテンが少し揺れている。
 
 Nさんの話では「八天堂くりーむパンは数年前に人気が出た。現在では都内進出していて、いつでも買うことができる」という。もともと和菓子屋としてスタートした技の香りがくりーむパンに伺われる。こうしたスイーツで「地方発首都圏人気」の商品はけっこう多く、各県のアンテナショップが都内でさかんに情報発信している。
 
かつて「クリームパン」や「ジャムパン」をしきりに食べたのは何歳の頃だったのか…。そんなことを考えながら、味わった。それらはパンのすき間にクリームやジャムが入っていたそれこそパンだった。「八天堂くりーむパン」はカスタードを薄いパン皮が包み込んでいる。まさしくスイーツだ。ネットがスイーツ現象を加速した。