「30年前って、もはや時代劇」(宮藤官九郎)

   昨日、「自分の『昭和』がまた一つ終わる―」と書いた。その時、読んだばかりの読売「あまちゃん特集」に出ていたインタビュー記事を反芻していた。「あまちゃん」の脚本家・宮藤官九郎が述べている。「30年前って、もはや時代劇」(Mu,mu,mu?)。「僕にとって、よく覚えている一番古い時代が1980年代ですから。でも30年前って、もはや時代劇。かつて40代だった頃の母親が終戦直後を描いた朝ドラを見ていたのと、同じくらいの懐かしさです」。(やはり、30年前はソーナンダ!!)
 
 今日、アキが4ヵ月ぶりに北三陸に戻った。沖縄出身の友人と一緒に。第一発見者の吉田副駅長(荒川良々)は相変わらずつかまえどころのない存在感で「ジェジェジェ!!」。この役者はいつも不思議な雰囲気を放っている。でんでん演じる漁協組合長も負けてはいない。1980年に「お笑いスター誕生」で勝ち抜いてデビューした頃からのファンだ。すでに演技派の脇役として独特のポジションを確立している。アキを囲む北三陸のメンバーは全員渋い。大体30年前ごろのデビューだ。
 
 今朝の名言は、熊谷美寿々(美保純:1981年日活ロマンポルノでデビュー)の台詞。惚れっぽい熊谷さんが「沖縄で男と半年暮らしたことがある」と話したら、「自伝を書いたら―」と周りからツッコミが入る。そこで彼女の一言、「書けないことばっかりだ・・・」。この至言には参った、技あり一本☆☆☆。前半の大きな回り舞台が来週動き出す。プロデューサー・荒巻太一(古田新太クドカン作品には外せない一人)とアキの母・天野春子(小泉今日子:1982年デビュー)の過去の謎が明かされる。