Sound&Food「ma-ru(マール)」(東池袋)

  世間がお盆休みのど真ん中、15日夜。市ヶ谷で友人Mさんと待ち合わせた。彼はスポーツ紙のレジャー担当記者でもう30年を越す付き合いになる。この日は本来四人で暑気払いをする予定だったが、帰省などで二人だけの会合になった。JR市ヶ谷駅前から徒歩1分の居酒屋「ニュー浅草」で落ち合い、情報交換した。二人いれば十分たのしい。
 
 この店に行くのは10年ぶりだった。ただ、息子が市ヶ谷に勤めていた時に同僚と昼ごはんを食べに行っていたらしい。「食材は新鮮だし、値段は安いし、サービスが良いのでいつも満席に近い」ほどの盛況だという。ということで、久しぶりに暖簾をくぐってみたがやはり旨くて安かった。この周辺も「居酒屋戦争」さながらの様相だった。
 
 ここを小一時間で切り上げて、二人で行ってみたい店があった。東池袋にあるSound&Food「ma-ru(マール)」に電話したら、「やってます」とのマスターの返事だった。懐かしい!!ここも10年以上行っていなかった。さっそくマスターが来て、「久しぶりです。もうママも、姉も(店に)出てないので」と話していた。
 
 ドラムやギターが揃ってライブハウスのようになっている。もともとマスターはバンドを組んでいたので、今でもたまに仲間と演奏するようだ。この店とは30代前半からの付き合いで、ママはシャンソンを歌った。野坂昭如夫人などと仲間だった。すっかり息子のマスターの時代になり、若い女の子を二、三人使って4組ほどの客で賑わっていた。
 
 もともと池袋西口のすぐ側に店があった。現在の「池袋演芸場」の辺りだ。最初は作家のF氏に連れて行かれた店だ。その後、西武側の「三越」裏のビルに移ったが、いろいろな友人たちとけっこう通った。浦和のM君、覚えていますか、懐かしいでしょう!!東池袋の広い場所に店が変わってから2回目だが、おにいちゃんは立派なマスターになっていた。