共同通信・写真偽装とJR北海道・ATSスイッチ破壊

共同通信記者が写真偽装」―昨夜のTV各局のニュースで報道され、今朝の各紙でもいっせいに取り上げている。プロ野球3試合で実際には本塁打を打った選手の写真だと偽って、別打席の写真3枚を配信していたという。
 
大阪支社の写真映像部記者(28歳)で、「本塁打の場面が撮り逃してしまった失敗を言い出せず、他のコマでも分からないという甘い気持ちがあった」と社内調査で述べた。デスクが入力写真データに不自然な入れ替えを見つけ、発覚した。
 
3試合もそんなミスは有り得ない?! プロとして真面目に向き合っていなかったのは、明らかだ。知りあいのカメラマンたちはみんな真剣で、入念な準備をして撮影に備える。人間だから撮り逃しもありうるが、3試合もの隠蔽・偽装はないだろう。
 
すぐに、JR北海道の「北斗星」運転士(32歳)がATS(自動列車停車装置)スイッチを故意に壊した事件を連想した。16日に判明、昨日常務が正式発表した。運転士が「車両故障に見せかけるためにやった。後輩2人が同乗していたので、自分のミスを隠したかった」。
 
年齢的には、仕事の中堅を担うもっとも期待される立場だ。組織内部の箍(たが)の緩みや体質問題を追及する声もある。しかし、最前線で働く30歳前後の若者たちの姑息な隠蔽・偽装には、「プロとしての自覚、プライド」はすでに見当たらない。