栗(九里)より(四里)うまい十三里

 
先週火曜日、中国から帰国中の友人とお昼を食べた。その時に彼は、小生に採れたての栗(約30個)を持ってきてくれた。坂戸市内の公民館で外国人に日本語を教えるボランティア活動に行って、仲間からもらった栗のおすそ分けだと言った。彼の奥さんが現在、入院中で勤務先の中国・西安日本語学校には戻れそうにない。茹でて美味しくいただいた。
 
土曜日の午後、M先生(83歳)から携帯電話が入った。「いま東松山に来ているが、帰りに君の家に寄るから」とのこと。M先生は隣町の東松山に栗林を持っていて、九月は土日にその収穫に来ている。夕方、奥様と一緒に見えて、選りすぐった大粒の栗を袋一杯(100個以上)届けてくれた。自宅では食べきれないので、友人たちに少しずつおすそ分けした。
 
M先生の栗林は小生がまだ20代の頃、先生と一緒に桑の木を切り、その根を掘り起こし、開墾して苗を植えたのだ。あれから40年余が経って栗の木が大きくなりすぎて、現在は3代目、4代目の木が実をつけている。かつて、わが家族&友人家族たちが押しかけて、栗拾いイベントを楽しんだ。BBQをやったり、サンマを焼いておにぎりを頬張ったものだ。
 
今朝、家人が「栗ご飯にする」と言った。おかずにはサンマの焼いたのを食べたいと伝えた。栗とくれば隣町・川越のサツマイモ=「栗(九里)より(四里)うまい十三里」。江戸・日本橋から川越・札の辻まで十三里(約50キロ)。十三里半ともいう。八代将軍吉宗の頃、川越のイモ作りが推奨された。川越はシニア観光地になっていて、今は「イモ菓子」類で溢れている。