もう「おせち」、「年賀状」の予約開始!!

  いつも通る道路のそばに、和食レストラン「とんでん」がある。店の前と横に今週から、「おせち料理予約受付 25,000円から」の幟(のぼり)が何本も立てられた。ネットで見たら、格上の35,000円の膳もある。北海道の美味しい魚介が売り物だ。店ではいつも海老や帆立など旬の素材をメーンにした料理を出していて、客がけっこう入っている。年に一、二回行く。
 
 昨日、三越伊勢丹でも「おせち料理予約」が始まったとTVニュースで流れていた。「3~4万円台が中心で、昨年比105%の売り上げ増を見込んでいる。アベノミクス効果もあるので期待している」と売り場責任者が述べていた。10日ほど前には「西武デパートがおせち予約開始、最高25万円も」と報じられた。「早、おせちの時期に・・・」というのが実感だ。
 
 各店いずれも三段重ねの豪華版だ。景気回復(?)ムードが伝えられて、富裕層の財布の紐はかなり緩むとの見通しのようだ。たしかに、このところ日本食ブーム」であることは間違いない。日本の伝統的な食文化を未来へ、とわが国は昨年3月、ユネスコ無形文化遺産への登録を申請している。素材を大切にし、盛り付けに四季を映すのだという。
 
 書留配達に来た郵便屋さんが、「年賀状の予約案内です」と申し込みシートを手渡した。これも「もうかい!」という感じだ。あらゆることがどんどん前倒しになっていく。世の中すべてが「忙(せわ)しない競争」に巻き込まれている。どおりで年齢を取るのが早いわけだ。わが家のおせちは、「井原水産の味付数の子(御寿味付) 」と「東しゃこたん漁協組合の刺身用ツブ」で十分だ。