糸井重里さんの「一喜一憂」法則

 昨夜見た「ほぼ日刊イトイ新聞(10/3)で、糸井重里さんがこう書いていた。
 
【 人間というものは、「一喜一憂」したいのです。いつだって「一喜一憂」がしたくて、「一喜一憂」を探しているのです。スポーツを観戦したりするときにも、映画やテレビドラマを観るときにも、芸能やら政治やら企業戦争を語るときにも、「一喜一憂」をたくさんさせてくれる状況のことを、「おもしろい」と言うのであります。 
 人間は「一喜一憂」したい‥‥この法則を、ワタクシは発見したのであります。これがわかると、人気というものがわかります。なぜ、若い女性が「不良っぽい」男性に惹かれるのか。わかりますね、「一喜一憂」させてくれるからです。おもしろいと言われる映画も、そうですよね。おもしろかったぁと言いつつ帰る野球の試合も、「どうなるかわからない場面」の質量が満足感でしょう。つまり、それは「一喜一憂」の回数ではありませんか。
実力とは、「一喜一憂」しない確実性。人気とは、「一喜一憂」させるスリル‥‥ってことかな。 】
 
たいへん興味深く読んだ。さすが糸井さん、「メイ言」だと思う。このような文章は注釈が必要ない。優れたコピーライターのエッセーそのものだ。
 
彼は群馬県前橋市の出身。「群馬から上京してくる男たちはかなり優秀な仕事をする。上州名物(?)『かかあ天下と空っ風』と言うが、群馬の女性はしっかり者で、働き者が多い」と聞いたことがある。知り合いの吉祥寺・Mさん、出版プロデューサー・Iさんは群馬出身で、その頭脳は未だ柔らかく鋭い。その説、間違いない!!