「長寿の心得」だと―

 「体力自慢の70代増加」(朝日)、「70歳以上の体力最高」(読売)と今朝の一面にあった。それらを読んで、少し落ち込んだ。自分の体力があまりにも微弱だからだ。情けないと思いながらメールを開いたら、ある研究会の大先輩・Mさんからメンバー宛てに、次の文章が送られてきていた。(会員は70代、80代で、小生66歳がもっとも若い)。
 
【 中国の詩人・杜甫の詩に「人生七十年古希稀なり」があります。今では70歳は当たり前、百歳を超えることは珍しくなくなりました。長寿の心得にはいろいろありますが、お迎えにきた時に、
   「還暦(60歳)の時は、とんでもないと追い返せ、只今留守中です。古希(70歳)の時は、まだまだ早いと突っ放せ、只今仕事中です。喜寿(77歳)の時は、せかないで気楽な喜びこれからよ、只今趣味の真っ最中です。食寿(80歳)の時は、なんのまだまだ役に立つ、只今奉仕中です。米寿(88歳)の時は、もう少しお米を味わい食べてから、只今食事中です。卒寿(90歳)の時は、そう急がずともよい、年齢に卒業はなし、只今勉強留年中です。白寿(99歳)の時は、頃を見てこちらからボチボチ行くと云い、でも百寿・紀寿(100歳)のお祝いするまでは、只今瞑想中です。茶寿(108歳)の時は、もう少しお茶を楽しんで飲んでから、只今茶話会中です。皇寿(111歳)の時は、まだまだ年上の先輩を差し置いて、先に行くなど失礼と、遠慮思案中です」
 と、云う応答の仕方で余生を楽しんでください。大還暦(120歳)という言葉もあります。「温良篤厚」、穏やかで素直な心で、心遣いこまやかで、人情厚い平和な生き方をしたいものです。】
 
 このブログを書いている途中に、83歳の歴史研究家・M先生から電話。「昨夕、庭木の剪定中に木から落ちて腰を打った。痛いので、明日の池袋でのお昼は延期にしてほしい」。幸い骨折はなかったようだが、「医者には行っていない」と言う。いやはや、長寿社会。もう言葉にならない・・・!!