「テリブル2」と「アンパンマン」

 
アンパンマン」の作者・やなせたかしさんが13日に亡くなり、メディアが大きく取り上げた。今朝の「天声人語」にも、「売れなかった時代は『一寸先は光』という言葉を心の杖にしたそうだ。一寸先が闇でなくて光なのは、人を励ます作風に通じている」とある。わが家の娘も息子もアンパンマンで育った。子供が好きなアンパンマンウルトラマンくまモン、薬と同じでみんな最後に「ン」がついてる。
 
 息子の方の孫は2歳男児、いまがもっとも難しい時期の最初だ。「第一次反抗期」とも言われる。友人が先日、その時期の子どもを「テリブル2(ツゥー)」と呼ぶのだと教えてくれた。「魔の2歳児」というそうだ。まず、大人の言うことを聞かない。(母親だけは少しだけ別のようだが・・・)。この「扱いにくさ」を経て、次第に親も子どもも成長していくのだと、その友人は解説した。
 
 わが家の「テリブル2」も反抗期真っ盛りだ。室内で棒を振り回し、冷蔵庫から氷を掬い出してばら撒くのも日常茶飯事。いたちごっこの応酬が続く。ところが、彼が良い子になるのが、二つだけある。「アンパンマン」と「新幹線」だ。パンからチーズ、ご飯のふりかけまで、アンパンマンの絵が付いたもの。家人に「シンカンセン!!」とねだり、タブレットで新幹線の動画をじっーと見ている。
 
息子夫婦はこの8月に二人目(女児)が生まれ、母子はずっと熊谷の実家で過ごしてきた。いよいよ来週、わが家に戻ってくる。その予行演習も兼ねて、このところ「テリブル2」がときどき当方に泊まりに来ていた。昨日朝にも来て一晩寝て、さきほど母親の実家に戻っていった。彼が「あかちゃん」と呼ぶ妹と上手に母親をシェアできるようになるには、もう少し時間が必要なようだ。