コーヒー流行、「第三の波」

 今朝の読売「くらし」面に「コーヒー流行『第三の波』、農園単位で豆選び、焙煎や抽出を追究」とある。流行はサードウエーブ(第三の波)と呼ばれ、米国で火がついた。産地ごとに異なる豆を味わい、ハンドドリップなどの1杯ずつ丁寧な抽出方法にこだわる趣向だ。1960~70代が第一波、80~90年代の「シアトル系」が第二波。
 
 ワインソムリエの田崎真也氏が「ワイン同様、気候や土壌で豆の風味が変わる」と語っている。豆の産地表記や、ハンドドリップは日本の昔ながらの喫茶店では珍しくない。「アメリカでは、機械抽出でないスローな手作業が新鮮に受けとめられた。日本の若い人にも珍しく映るようだ」(UCC上島珈琲アドバイザー・森氏)。
 
 以前、アラスカで仕事を終えて帰国した幼馴染のTちゃんが、シアトル土産に豊潤なエスプレッソコーヒーを送ってくれた。コーヒー好きの家人とたまに一緒に飲んだりした。二人ともよく知るTちゃんのことをボツリボツリと話しながら飲んだ。4年前、入院していた埼玉医大国際医療センター2F「スタバ」ではよく日向ぼっこした。
 
 日本橋高島屋近くの「珈琲の館」は、大手編集プロダクションでPR誌編集長だったM氏との打ち合わせ場所だった。原稿を持っていくと、必ず一部訂正を伝えられた。彼好みの表現にしたいのだ。こっちだって寝ないで書いたのだからそう簡単には引けない。激論を交わした後、飲みに行っては仲直りした。(第二波時代)
 
 学生時代に夢を語った札幌の喫茶店のコーヒーは上品な香りがした、したように思う。社会人になってから苦いコーヒーは数知れず飲んだが、ほとんど飲み込んできた。あの札幌の喫茶店は「時計台」という店名で、駅と時計台の中間ぐらいにあった。今年確かめに行ったら、なかった。あるわけないよね・・・。(第一波時代)