「げたんは」で錦織を応援

 先日オレのおやつ箱に「げたんは」という黒糖菓子が入っていた。鹿児島の南海堂が製造した板状台形の「素朴な郷土菓子」だという。小麦粉、黒砂糖、鶏卵をまぜた生地を焼き上げて黒糖蜜につけこんだもの。しっとり感が甘味を引き立てる。すごくオレ好みだ。
 
 説明では、「甘いものがぜいたく品だった頃、庶民は隠れてこの菓子をつくり、食べた。『げたんは』は形も名前も一見しただけではお菓子に見えない。庶民の知恵が生み出したお菓子だという説があるのもうなずける」。たしかに!!
 
  これまで黒糖菓子といえば「黒棒」類だったが、「げたんは」の食感は柔らかい。その名は「下駄の歯」の意味で言われれば形も似ている。そこが薩摩らしいのだという。昔、鹿児島出張で買ってきた上品な「かるかん饅頭」は殿様向けで、「げたんは」は下々の者向けらしい?!
 
10枚入りの半分残っていたが、全豪オープンの錦織vsアルマグロを観戦しながら食べ終わった。まずまず予定通りの勝利で、菓子の甘(うま)さに大満足した。